突如として現れる空間の裂け目
外からの侵入者
今 ― 幻想郷に小さな歪みが生じる ―
元勇者のヤシーユと偽勇者のダークヤシーユ。
彼らは勇者を辞めて(逃げて)、ひそひそと暮らしている
とある館の主と仲が良くなり、よく遊びに行くようになった。
ヤシーユ「さーて今週もあのワインをもらいに行くか。」
ダクヤシ「ちょっ、モノ目当てだったのかよ!」
ヤシーユ「まぁ他にもアイツ(主)に内緒で館の探索もしてるがな」
ダクヤシ「おいおい…。見られちゃヤバイのもあるんじゃないか?」
ヤシーユ「大丈夫だ、問題ない。」
いつもと変わらない館。
いつもと変わらない庭。
いつもと変わらない主。
この後、重大で暢気な事件に巻き込まれるとは誰も予想していなかった。
チルノ「クッソー、何処に隠れたー!」
彼女はチルノ、氷の妖精である。
現在ルーミアとかくれんぼ中。
ガサッ
チルノは音の鳴った方向へ飛び込んでいく。
チルノ「むむっ、そこかぁーっ!」
ルーミア「うわっ、しまった!!」
全速力でアタックされたらたまったものではない。チルノに飛び込まれたルーミアはそのまま倒れこみ…
同時に、何かが切れたような音がする。
チルノ「くっ…アタイとしたことが…ルーミア、大丈夫ー?」
返事はない
チルノ「ルーミア…ってうわっ!?」
ルーミアは物凄い剣幕でこちらを見ている。――頭のリボンは無い。
そして、そのまま振り上げた拳をチルノめがけて振り落とす。(リボンはどうしたんだろう?あぁ、アタイの右手にあるじゃん…。)
幻想郷中に轟音が響き渡った。
ゴトォン…
突如、館内に轟音が響き渡る――
ヤシーユ「んー何の音だ?見に行ってくる。」
ダクヤシ「俺も行くぞ。嫌な予感がする」
音のした方向に行くヤシーユとダークヤシーユ。
ダクヤシ「そういえば、ここら辺りはワケありで異次元に近いみたいだけど…。」
ヤシーユ「それはアイツ(主)が色々空間弄ってるからだろうな。どうかしてるよ。一回巻き込まれそうになった」
ダクヤシ「そいつはひでぇな。…ん?」
ヤシーユ達は異変の原因と思われるモノを発見した。
ヤシーユ「これが原因か…?おいおい、異空間に繋がってんじゃないかこれ」
ダクヤシ「そうだな…とりあえず報告しとこう」 ヤシーユ「戻るぞ…って、ちょっ…!!」
チルノ「ルーミア大丈夫ー?…ってうわっ!?」
ルーミアは物凄い剣幕でこちらを見ている。――頭のリボンは無い。
(リボンはどうしたんだろう?あぁ、アタイの右手にあるじゃん…。)
ふと目をリボンに移した瞬間
幻想郷中に轟音が響き渡った。
漫画にしてみようという予定もあったのですが、辞めました。読みづらいのですが、その残骸→test.pdf (PDF形式 1.54MB)